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山崎:ジャンルを変えると、そこでいろんなことを勉強するじゃないですか。新しい知識が増えていくのはやっぱり面白いですよね。頭の中で、昔覚えたジャンルと今やっているジャンルが急に絡みついて、新しい感覚が生まれてきたりとかするので。
深緑:『ゴジラ-1.0』の成功を受けて「CGをもっと頑張ろう!」という雰囲気になったりしていますか?
山崎:多分、次は予算がもっと増えると思うし、「払わなきゃいけないことには払う」という意識に変わってくるといいなと思います。
昔だと、撮影中にVFXチームがHDRI(撮影現場の明暗や色彩の情報を、非常に高い明度幅で記録したもの)を撮ろうとしても「いま芝居が乗ってんだよ!」みたいに、力の強い監督とかスタッフに押し切られてしまうようなこともあったと思うんですけど、今はそれらの基礎作業が最終的な画の仕上がりにとっていかに重要か理解している監督が増えてきているので、業界全体としても良くなってるんじゃないかな。
撮影:深野未季
