Q 「教皇選挙」で選ばれたのは初のアメリカ生まれ…ローマ教皇の影響力ってどのくらいですか?
ローマ教皇選挙「コンクラーベ」で、プレボスト枢機卿(69)が選ばれ、新教皇レオ14世が誕生しました。初のアメリカ合衆国出身者とのことですが、ローマ教皇ってどれほどの影響力を持つのでしょうか。あまり詳しくなかったのですが、映画『教皇選挙』を見て興味を持ちました。(50代・女性・自営業)
A 世界にカトリック教徒は13億人以上。政治家にも……
世界にカトリック教徒は13億人以上います。このところ先進国で教会離れが進んでいるとはいえ、カトリック信者にとっては「イエスの一番弟子のペトロの後継者」という位置づけですから、教皇には存在感があります。
世界にはカトリック信者の政治指導者も多く、ローマ教皇の発言には耳を傾けます。日本では麻生太郎元首相がカトリック信者で、洗礼名は「フランシスコ」です。
ただ、ロシアのプーチン大統領はカトリックと対立してきた東方正教会のロシア正教の信者ですから、ローマ教皇の威光は届かないかもしれませんが、平和をよびかける教皇を無下にもできないのです。
トランプ大統領はローマ教皇を立てているように見えますが、本人はプロテスタント。カトリックに対立する立場ですから、自身が教皇に扮した姿をSNSに投稿することにためらいはなかったはずです。
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