植草さんによる解説
さて、冒頭で出てきたコース料理問題がここにきて再浮上しました。デート相手にフレンチのコース料理を勝手に注文されてご立腹だった貴音さん。
お相手はわざわざ予約をしてくれているわけです。せっかくのご厚意を否定するのはちょっと気づかいが足りませんよね。でも、自分の気持ちはしっかり伝えたい。そんなときに使えるのが「あざと女子」のテクニックです。
「あざと女子」は伝え上手です。言いにくいこともポジティブな言葉に変換できるので、相手が不快になりません。
今回のコース料理問題も、貴音さんにレクチャーしたように、「私、少食だから、もしかしたら残しちゃうかも。そうしたら、ごめんなさい♡」と、最初に言うだけで、コース料理が苦手ということを相手に伝えることができます。もちろん、「今日は素敵なお店を予約してくれて、ありがとう」という感謝の言葉も忘れないこと。
幸せをつかめない人は他人の些細な行動にいらだち、不満を持ちます。
実際にマリーミーでもよくあるのが、「歩くのが速くて疲れた」「エスコートが微妙だった」「連絡が遅くてイライラする」など。
不満を持つのはしかたがないことですが、それを不機嫌な態度で示すのはいただけません。不機嫌さをアピールするために、わざと大きなため息をついたり、視線をそらしたり、ムスッとした表情をしたり。これは、まさに「察してちゃん」です。前のストーリーでも出てきましたね。
目指すはいつでも機嫌よくいられる「あざと女子」です
不機嫌なオーラを出してもあなたが得することはひとつもありません。なぜ、機嫌を損ねているのかがわからない以上、相手はリカバリーすることもできず、戸惑うだけ。あるいは「なんて失礼なんだ」と相手も不機嫌になるという最悪のパターンもありえます。
なぜなら、お相手とはまだ気心が知れていないのですから。
自分の機嫌は自分でとるのが幸せをつかめる女性です。
「あざと女子」の辞書に「不機嫌」の文字はありません。
そのためにも日ごろから貴音さんにお伝えしたような、ハッピーな言葉を率先して口にするようにしましょう。
仮にどうしても我慢できず、ポジティブに伝えることが難しいようであれば、「ごめんなさい。ちょっと体調が悪くなったので、今日は帰ります」などと別の理由を言って、終わりにすればいいのです。ケンカを吹っかけたり、わざわざ険悪な空気にしたりする必要はありません。
目指すは、いつでも機嫌よくいられる「あざと女子」です。