過労のストレスで全身の筋肉が痙攣、激ヤセも経験
――2019年にNUMBER GIRLが再結成した際(2022年に解散)や、今も続いているVOLAの活動と、仕事はどのように両立しているのでしょうか。
アヒト 再結成のとき、メンバーには「今は家業をやっているから、平日には活動ができないよ」と伝えてありました。当時は土日にライブをやって、月曜から金曜まで働く。そしてまた土日にライブ……というかなりハードな毎日でしたね。
例えば、日曜日のライブだと次の日は仕事じゃないですか。うちの会社は朝8時半に出社しないといけないのですが、新幹線だと当然間に合いません。間に合わせるには、6時台の飛行機に乗る必要があるんです。
そこから逆算すると、4時くらいにはホテルを出る必要があります。にもかかわらず、だいたいライブしたらその後は打ち上げに行くもんですから(笑)、ホテルに戻るのは1時とか2時。2~3時間だけ寝て空港に行って、福岡の空港に停めてあった車で着替えて会社に行く——そんな感じで、あわただしく両立しています。
――聞いているだけで目まぐるしいスケジュールですね。
アヒト 実は2024年の12月にはうつ病になっていて。NUMBER GIRLを再結成したころと比較すると、10キロくらい痩せたんじゃないかな。とにかく12月は仕事が忙しくて、オーダーがいっぱい入ってきて、パンクしてしまいました。
痩せただけでなく、ある日身体中の筋肉が痙攣し始めたんです。初めは腕だけだったのが全身に広がって行って、調べると怖い病気の前兆にも合致していたので、病院でいろいろと検査してもらいました。幸い、大きな病気ではなかったのですが……。
――その後、症状は良くなったんですか。
アヒト 今年のお正月だったかな。そういう不調が全部出て、歩けなくなっちゃったこともありました。足がパンパンになって、立って歩くのが無理なほどだったんですが、心療内科に通院し始めてからはだいぶ良くなりました。今も強いストレスを感じると痙攣することもありますが、日常生活に支障がないレベルには収まっています。




