――それは最高に面白いですね。
アンゴラ もう縄跳び一個も跳べなくて右往左往してても、たぶん笑えるなって。そういうスパンで芸人という職業と向き合っていこうと思ったらもう焦らなくなりました。
「『テレビ出てない』もウケるなら全然いいじゃんって…」
――ずっと若くいなきゃいけないとか、ずっとスレンダーでいなきゃいけないとかって、圧でしかないですよね。その年齢その年齢の面白さやきれいさは絶対あるはずなのに。
アンゴラ そうなんですよね。漫才協会に入ってから、ツカミで「私たち知ってます?」「テレビも出てるんですけど。でも、最近出てないですけどね~」みたいなことを言ったら、やっぱりウケるんですよ。笑ってくれる。その時に「ああ、よかった」ってしみじみ思います。SNSで「最近出てないじゃん」って言われるのはただの悪意なんでもちろん嫌なんですけど、これを言ったことでウケるなら全然いいじゃんって思える。
漫才協会に入った時は自信を失ってる時期だったんですけど「あ、私は自分のマイナスなこととか嫌だったこととか暗いこととかを笑いに変えられればうれしい人間なんだ」「メッチャ芸人じゃん」って気づいて、それはすごく自覚したんですよ。悪いことがあっても全部笑いになるということにだいぶ助けられました。
――漫才協会、すごい。
アンゴラ 人間力が磨かれる場所でした。
ブレイク直後に、11歳上の相方との交際を公表
――にゃんこスターは結成何年になるんですか?
アンゴラ 8年ですね。
――結成してすぐキングオブコントの決勝、そしてブレイク。当時相方のスーパー3助さんと交際しているという情報もすぐ出ていたので、絶対テレビはそこをいじりますよね。
アンゴラ そうですね。
――それを各局でやらなきゃいけないのはしんどくありませんでしたか。
アンゴラ これは完全に自分の力不足でですけど、自分がテレビを見ていたらあんまり笑わないかもって思うくだりをやっていた気がします。でも「今は求められているし、頑張る時期だから、分からないけど求められているものは100パーセントやろう」とその時なりには頑張っていましいた。でもそうしているうちにどんどん「知らない自分」が増えていっちゃったんです。




