自分をいい意味で削るぞという覚悟
――たしかに……見た目がイカついとか奇抜だとかそういうわけじゃないのに、何かオーラというか、圧というか、人間離れした感覚がアンゴラ村長さんにはあるかもしれない。
アンゴラ 勝手にこいつ(アンゴラ村長)はこいつの設定の中で一生懸命生きていて、それによって意図せず振り回すみたいな感じ。そうなるとかわいさはちょっと狂気をはらみますよね。かわいいと思ってもらいながらネタとしても笑えるということができるのかもしれない。
――先ほどおっしゃっていた、持っているものでどう勝負するかみたいな中に、「かわいい」と「面白い」の掛け合わせがある。
アンゴラ この前、街裏ぴんくさんがうどんをすすっている画像がバズッてたんですけど、あれこそかわいくて面白いですよね。
――ああ、ありましたね。
アンゴラ あれも街裏さんの、スキンヘッドだけど目が優しくてとか、うどんをすすっている口元のかわいさとか、たぶんそういう持ってるものが醸し出す面白さ。
――だとしたら自分をちゃんと見て、愛してあげることは大事ですね。
アンゴラ 愛すっていうより、自分をいい意味で削るぞという覚悟かもしれないです。私は『No No Girls』でのCHIKAちゃんを見ていてもすごく思ったんですけど、持てるものを削って削って、それぐらい魂を削って見せてるぞ、そんな感じに生きていきたいです。
撮影=橋本篤/文藝春秋
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