テレビに出ているのは「知らない自分」だった

――知らない自分ですか。

アンゴラ 「全然本当はそういうことはなくて、求められることに応えようとしただけなんだけど」と思っても止められない。でも、それは誰のせいでもなくて、ちゃんと言えなかった自分の責任だったんです。これからはそういう「知らない自分」が増えないように、自分で自分を選べたらいいなって思います。

 

――ブレイクって「知らない自分」が増えていく怖さと表裏一体なのかもしれません。

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アンゴラ ありますね。ディレクターさんの方針に沿ってしゃべったら、すごく生意気に映っちゃったりとか。でも、それはやりませんってつっぱねなかった自分が悪いので、これからはそういうのを減らしていきたいです。

破局後もコンビ活動は継続

――にゃんこスターを結成された時は、アンゴラ村長さんがまだ22歳。自分を振り返ってもそうだったのですが、その頃って10歳ぐらい歳上の男性がメチャメチャかっこよく見える時期じゃなかったですか。

アンゴラ そうですね。まさしくその時期(笑)。

――大人だな~とか。でも今思い出すと「は?」って感じになったり……。

アンゴラ まさにそうですね(笑)。ほんとろくでなしだなとか(笑)。だんだんと見えてきましたね。

2020年2月にYouTubeで破局を発表(にゃんこスターYouTubeチャンネルより)

――11歳年上の相方であり交際相手だったスーパー3助さんと別れてからも、コンビとして続けていくのはすごく大変だったんじゃないかと思うのですが。

アンゴラ 本当に3助さんは努力をすることが嫌いな人で、にゃんこスターに何かあったら、それは全部私の責任にしてくるんです。本当に腹が立つんですけど、大学時代もいろんなユニットを組んだり、いろんな相方とネタをやってきた中で、やっぱり私のボケに対して3助さんがツッコむ時の爆発力は今までとは桁違いだった。本当に腹立つんですけどね。

 自分の今持ってるネタ、自信があるネタも、違う人とやったら『キングオブコント』も決勝に行けない気がするんです。その爆発力というか、2人のバランスのよさはある気がしているので、そこはずっと信じていて。