江戸時代さながらの美しい町並み

 大本営の言葉に引っ張られると昭和レトロになるのかもしれないが、松代の町の真ん中は江戸時代。文化財か何かに指定されていて観覧できる施設もあれば、門の中には普通の住宅が建っているところもある。

 
 

 江戸時代の町はこういう雰囲気だったのだろうと想像させてくれるには充分だ。

 駅前から目抜き通りを歩き、そうした歴史情緒豊かな町を抜けたところには、郵便局や金融機関が並んでいる東西のメインストリート。その先には象山神社という立派な神社の鳥居もあった。

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 象山神社の南に聳えている山が、象山だ。象山地下壕は松代駅から20分ほど歩いた先の、象山の山の中にある。

 

 このあたりまでやってきても、やはり歴史情緒が勝っている町並が続いている。

 松代大本営は山に穴を掘った坑道に設けられる予定だった。だから、町中に姿形をさらしていない。それもまた、松代の町並の「江戸」らしい雰囲気に繋がっているのだろうか。

 

 松代大本営の舞鶴地区・皆神地区は、さらに南側に見える山にある。舞鶴地区では御座所などの施設がそのまま気象庁の地震観測所に転用されている。地下に穴を掘っているから、精密な地震観測にはうってつけということか。

 こうした松代の町の中。あちこちで目に留まるのは、六文銭のエンブレムだ。

 六文銭といえば真田氏の家紋でおなじみだ。この松代、もったいぶるまでもなく、真田氏松代藩10万石の城下町だったのである。