【4位 千と千尋の神隠し(2001年公開 監督:宮﨑駿) 408点】

 主人公・千尋は、引っ越しで家族と新居にに向かう途中で、古びたトンネルを抜けて不思議な世界へと迷い込む。元の世界に戻るために、謎の青年・ハクに助けられながら、神々が疲れを癒す「油屋」という湯屋で働き始めるが――。

4位 『千と千尋の神隠し』 ©2001 Studio Ghibli・NDDTM

 日本映画歴代第2位の興行収入を誇る本作。2020年にリバイバル上映が行われるとさらに8.8億円が加算され、316億8000万円となった。第52回ベルリン国際映画祭では最優秀作品賞である金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞でもアカデミー長編アニメ映画賞を獲得している。

ADVERTISEMENT

「文句なしに世界に誇れる作品」(46歳・男性)

「おとぎの国へ連れて行ってくれるような映画。終わり方も気持ちよく、何回でも見ることができる」(61歳・男性)

「他の人が見てないからって、お金を払わずにご馳走を食べてはいけません。ブタになっちゃうよ〜、と自分を戒めた作品です(笑)。湯婆婆が最高に良かった。一番の推しはカオナシですが」(64歳・女性)

「坊の声優は子役時代の神木隆之介くん。メイキング映像を見ると、当時8歳ながらアフレコが完璧で、宮﨑監督もご満悦だったのが面白かった(笑)」(34歳・女性)

4位 『千と千尋の神隠し』 ©2001 Studio Ghibli・NDDTM

 本作の公開時、「僕の10歳ぐらいの小さな友人たちに、あんたたちのために作った作品だ、って言えるものを作ろうと思っただけなんです」「結構真面目に勝負をかけたつもり」と語っていた宮﨑監督。今回のアンケートでも、監督に対する思いが溢れるコメントが多数届いた。

涙を流しながら何度も…

「ジブリの作品群で最も非の打ち所がない完璧な映画。宮﨑監督の集大成であり頂点」(50歳・男性)

「終盤にハクが自分の名前を思い出し、千尋との接点に気づくシーン。『駿マジかよあんたやっぱすげーよ!』とボロボロ涙を流しながら何度も観た作品です」(53歳・男性)

「宮﨑アニメの公開順でいうと、『もののけ姫』の次が『千と千尋の神隠し』。『もののけ姫』よりも子どもも楽しめる作品でありながら、より作品としての完成度が上がっていると思う。監督の頭の中は一体どうなっているんだ……!? 無駄なシーンが一つもなく、何度見ても感動する」(21歳・女性)

〈読者が選ぶ印象的なシーン〉

「最初湯婆婆は千尋に対して厳しかったけど、だんだんと優しくなっていくところが好きです」(25歳・女性)