2025年紅白歌合戦、各界を代表するゲスト審査員に選ばれた文芸評論家の三宅香帆さん。2024年に出版した『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が累計30万部を超え、「新書大賞2025」を受賞。今年9月に刊行した『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』は1カ月半で10万部を突破。上梓した新書が軒並みヒットを記録している。
執筆業だけでなく、ポッドキャスト『視点倉庫』やTBSのYouTube書評番組『Page Turners』など音声配信や映像番組にも登場し、書籍・雑誌の魅力を伝える活動も精力的に行う。文字媒体以外でも広く活躍する三宅さんが「週刊文春」で連載しているコラムが「令和新語採集」だ。
MBTI、フッ軽、横転、スパダリ……元号が令和となってから流行し、定着している新語たち。その新語に込められた真のニュアンスや流行した背景などを三宅さんが解説。流行語から見えてくる若者のマインドや社会環境の変化とは…? 2025年9月にスタートした好評連載の過去回を一挙に紹介する。
みやけ・かほ/文芸評論家。1994年、高知県生まれ。京都大学文学部を卒業後、株式会社リクルートに就職。会社員時代も副業として執筆活動を行い、2022年に独立。著書に『「好き」を言語化する技術』『文体のひみつ なぜあの人の文章はつい読んでしまうのか?』など多数。 週刊文春で「令和新語採集」を連載中。京都市立芸術大学非常勤講師。
【MBTI】|三宅香帆の令和新語採集
若者のあいだでMBTIが流行している。という話を飲み会ですることが増えた。 大人たちが「これ若者の間で流行ってるらしいよ」とか言い始めたらもうその流行も終わりを迎えているような気もするが、それにして…

【フッ軽】|三宅香帆の令和新語採集
なんの略かといえば「フットワークが軽い」のことである。 なんだよフットワークならわかるよフットワークって言えよ、と文春読者の皆様は思われたかもしれない。フットワークが軽い、なら令和以前から使用されて…

【ピキる】|三宅香帆の令和新語採集《新連載》
齋藤孝さんの『子どもたちはなぜキレるのか』(ちくま新書)刊行が1999年、平成11年だった。最近の子どもたちは荒れるむかつくを越えてすぐ「キレる」ようになった、と主張する本である。あれから時代は移り…

【怒られが発生】|三宅香帆の令和新語採集
「怒られが発生」。なんと無責任な言葉かと笑ってしまう人もいるかもしれない。怒られた、ではなく「怒られが発生した」という言い方が、ここ10年でインターネットを中心に広まっている。 たとえばYouTub…

【課金】|三宅香帆の令和新語採集
今年の文化庁国語世論調査によれば、「課金する」を「インターネットの有料サービスを利用する」という意味で使っている人は46.2%に及ぶらしい。 もともと課金とは、「料金を負わせること」(広辞苑)。よう…

【盛れる】|三宅香帆の令和新語採集
容姿をめぐる言葉ほど、時代を反映するものもない。ハンサム、二枚目、貴公子、イケメン。美人、マドンナ、小悪魔、美少女。時代によって美しい姿は少しずつ変わる。キャラクター性を含めた、さまざまな美しい容姿…

【月見】|三宅香帆の令和新語採集
月見バーガーの季節ですね? という言葉の凄さに気づいたことがある。 月見バーガーとは、ハンバーガー屋が最近こぞって力を入れている季節限定商品のことだ。たとえばマクドナルド、ケンタッキー、モスバーガー…

【ゾス】|三宅香帆の令和新語採集
ワークライフバランスという言葉が俄かに脚光を浴びる現在。実はSNSでは少し前から、ワークライフバランスを捨て、ビジネスで根性や体力を重視する働き方が「ゾス」と呼ばれ注目を集めている。 ゾスは「オス!…

【生活】|三宅香帆の令和新語採集
インスタグラムで「#写ルンですのある生活」と見かけた。いまの「写ルンです」は定価2860円なんですよ! フィルムカメラってこないだまで500円くらいだったのに。 現在、空前のフィルムカメラブーム。コ…

【履修】|三宅香帆の令和新語採集
TBSドラマの『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が面白い。宮藤官九郎さんのコラムの横でドラマの話をするのも恐縮だが、そんな気持ちを撥ね飛ばすくらい、言いたさがある。『じゃあ、あんたが作ってみろよ』面白…

【考察】|三宅香帆の令和新語採集
11月14日に『考察する若者たち』という新刊が出ました! よければぜひお手に取ってもらえると、とても嬉しい。書店に行くと新書コーナーにきっと……並んでいるはず&helli…



