寝返り力を高めるための工夫
寝返りは、レム睡眠とノンレム睡眠が切り替わるスイッチの役割も果たしています。
ただし、暑さで寝苦しい夜など、寝入ってすぐの浅い睡眠から深睡眠へと移行するときに大きな寝返りをすると、逆に熟睡を遠ざけてしまうのです。そのため、夏場の敷き寝具は、背面が蒸れない素材のものを活用するなどの工夫も必要です。
とはいえ、自分が睡眠中にしっかり寝返りをうてているかを知ることはなかなかむずかしいこと。そこで、もしも「なぜかいつも眠りが浅いのに、原因がわからない」「起床時にからだが痛い」などの症状がある場合は、消去法で、うまく寝返りをうてていないことを疑ってみましょう。
睡眠上手になるための基本は、「上手な寝返り」にありです。
寝返り力を高めるための工夫は、これからご紹介します。
寝返りをジャマしない「敷き寝具・掛布団」「枕」「パジャマ」
ぐっすり眠るために大切なのは「寝返り力」というお話をしましたが、それでは「寝返り力」を高めるためにはどうしたらいいでしょうか。
それは、スムーズに寝返りをうてる環境を整えること。
ずばり、「敷き寝具・掛布団」「枕」「パジャマ」の選び方を見直すことです。実際にこれらを変えただけで、それまで夜中に何度も起きてしまっていた人が、朝まで気持ちよく眠れるようになったケースもあります。
そこで、「寝返り力」を高めるような、敷き寝具や掛布団、枕、パジャマの選び方のポイントをご紹介します。ご自身で愛用しているものと比べてみて、疑問を感じるようなら見直すタイミングかもしれません。
冬の必要以上の掛布団は寝苦しさの原因につながる
・敷き寝具・掛布団
敷き布団やマットレスなどがからだに合っていないと、寝返りがうちにくくなります。
たとえば、やわらかすぎると背中やお尻が沈んでしまい、首や腰に負担がかかります。ふかふかの布団にからだが埋まってしまうため、寝返りをうとうと思ってもうてないこともあるでしょう。