クソデカネックレスの開発で最も悩んだのは……

 商品コンセプトやプロモーションを考える上で意識したのは、アメリカと日本の文化の違いだ。アメリカはストリート文化が根付いており、ギラギラしたネックレスは受け入れられやすい。一方、日本ではどうしても物珍しさを感じてしまう。

 アメリカで見たそのままをグッズに落とし込んでしまうと「ガチっぽさ」(中村さん)が強く出てしまうため、とにかく軽さを追求して、デカいのに軽いというユニークさを演出した。ある意味での“チープ感”が、逆にヒットのポイントになっているのかもしれない。

見た目の割に驚くほど軽いのが、クソデカネックレスの“ネタ性”をさらに高めている(球団提供)

 デザインについては、通常のグッズ開発だとサンプルを1種類しか用意せず決め打ち的に詰めていくところ、何種類も用意してチェーンの色やチャームのデザインを決めていった。特に悩んだのがチェーンの色だったという。

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「ドジャースのチェーンも青でしたし、ライオンズもチームカラーが青なので、普通に考えれば青かなと。でもチームで話していった中で『ここは振り切って、目立とう』ということで金色になりました。ここはもう理論とかがあるのではなく(笑)、やるからには1発目でカマしてやろうと」

「トンデモグッズ出してきやがった!」「久々に困惑グッズ出たな」SNSが大盛り上がり

 商品内容が定まった次は、プロモーションだ。軽さこそあるものの、金色の太いチェーンと、レオのイラストが一際目を引くワイルドなデザインに仕上げられたネックレスは、熱心なファンとしても買うのに勇気がいる。そこで「選手の皆さんを巻き込みながらの訴求が必要不可欠」と考えた中村さんは、2025年春季キャンプの終盤を迎えていた宮崎に飛んだ。

 まず声をかけたのは、レアンドロ・セデーニョ選手(昨シーズン限りで退団)。「ネックレスを付けるイメージが浮かんだ」というセデーニョ選手に、PR動画の出演と自身が本塁打を放った際のセレブレーションでの着用を依頼すると、二つ返事で快諾してくれた。

「MLBでネックレスが流行していることを知っているような雰囲気だった」(中村さん)というセデーニョ選手がその時に撮影した動画は、SNSで約27万回再生を記録し(2026年2月現在)、多くの人々の注目を集めるロケットスタートを切った。ファンからは「トンデモグッズ出してきやがった!」「こんなのいつどこで誰が使うんですか???買います!!!」「久々に困惑グッズ出たな」などの喜びとともに困惑も垣間見えるコメントが寄せられていた。