人件費の低いアジア諸国で組み立てられた商品

 第5位の「電気機器、AV機器など」もよくコンテナで運ばれる製品です。電気製品のうち小さくて高価なもの、たとえば携帯電話のようなものは飛行機を使って運ばれることが多い一方、半導体検査機器や洗濯機、テレビなどのように大きな機械や電化製品は、大きさの問題から航空輸送を使うことができないため、コンテナ船を使って運ばれているのです。ゲーム機は発売日を控えていたり、発売直後であったりすると飛行機を使うことが多いですが、発売からしばらく経つとコンテナ船を利用するようになります。

 第6位の「玩具、遊戯用具、スポーツ用品」はコンテナでよく運ばれる品目のうち、季節性が強いことで知られています。クリスマスパーティやプレゼントに含まれる品目が多いためです。アジアから欧米向けの貨物は夏から秋にかけてクリスマス商戦向けのものが多く運ばれてピークを迎えます。そしてこれらの商品はアパレル関係と同様に輸入国側の消費動向に大きく左右される品目です。

 これらの品目も労働集約的な製品であり、ほかの品目も含め、人件費の低いアジア諸国で組み立てられた商品がコンテナで運ばれる傾向があります。

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写真はイメージ ©︎jpimage/イメージマート

 第7位に入っているのが「自動車部品など」です。第8位の「ゴム及びその製品」にも自動車用タイヤが多く含まれており、自動車関連の品目と言っていいでしょう。このように自動車産業に関連した品目もコンテナ輸送で多く運ばれており、とくに日本からの輸出では主力品目となっています。自動車部品やゴム製品は現地工場での生産に使用されます。

 自動車関係では、中古車や新車もコンテナで運びます。新車を運ぶ際によくみられるのが、組み立てを現地で行うためのノックダウン品として輸送するケースです。主要な構成部品をはじめから組み立て、ボディの塗装まで全工程を行うための部品セットがコンプリート・ノックダウン(Complete Knock Down; CKD)と呼ばれ、エンジンなどがある程度組み立てられているタイプの部品セットはセミ・ノックダウン(Semi Knock Down; SKD)と呼ばれています。日本ではノックダウン品の輸出が多いため、日本の貿易統計ではノックダウン生産による輸出についてHSコードが割り当てられています。