竹内 もちろん芸人をやってる当時は天職だと思ってましたよ。でも、辞めてみたら、改めて芸人さんのすごさがわかって。辞めて2年ぐらいしてから、お笑い番組を観るのがすごく好きになったんですよ。

 やっぱりお笑いは「やる」より「観る」だなって。そのときに思いましたね。だって現役でやってるときって、ネタ番組を観てゲラゲラ笑えなかったですから。藤井さん、そんなに笑わないでしょ?

――……笑う。

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竹内 嘘でしょ?

――僕は結構、いろんな芸人のネタを見るのが好きだから。でも確かにお笑いを始めた当初はライバル視というか、面白いネタを見たら感心したり嫉妬する気持ちのほうが強くて、素直に笑えない時期は確かにあったかも。

竹内 僕はお笑いを始めてから辞めて1年くらいまでの間は、他人のネタを見ても笑えなかったんです。

 それがいまやもう、賞レースなんて全部チェックしてますから。「M-1グランプリ」「R-1ぐらんぷり」「キングオブコント」から、「歌ネタ王決定戦」(2021年終了)、あと「THE W」も、ぜんぶチェックしてますから。ただのお笑いファンです。

コンビ結成の理由は「やっくんの誘い」

――じゃあ、昔のお笑い好きに戻ったんだ。

竹内 いや、実は僕、そんなにお笑いに興味がなかったのに芸人を始めちゃったんです。やっくんに誘われるままに。

――そうなの? 子供のときとか学生時代に、お笑い番組とか観てなかった?

竹内 そんな熱心には観てなかったですね。「ボキャブラ天国」とかは観てましたけど。

 1990年代にフジテレビで放送されていた「ボキャブラ天国」は、若手芸人が披露するショートネタのコーナーがウケて大ブームに。「爆笑問題」「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」(当時は「海砂利水魚」)などを中心にした「ボキャブラ芸人」はアイドル的な人気となり、全国のイベントや学園祭にひっぱりだこだった。

――ボキャブラはすごく流行ったもんね。

竹内 そういう流行りものに触れてた程度の薄さで、特に「お笑いファン」ではなかったです。

――その状態から飛び込んだけど、いまは逆にお笑いが好きになった。

竹内 はい、大好きです。

――それでも5年の芸人人生があったわけでしょ。そのときに「もうちょっとこういうことやっとけばよかったな」って思うところはある?