当時の桜塚やっくんは、毎週のように「エンタの神様」に出ては高視聴率を連発し。土日や祝日は全国各地のイベントなどに出演。僕も何度か一緒になったが、どこに行っても大盛況で、出れば大きな歓声で迎えられていた。
竹内 あのころに、やっくんと俺とパペットマペットの、3人で居酒屋に飲みに行ったんです。
――パペットマペットも? 珍しいメンツ!
竹内 そのお店で、ひとり1枚スクラッチくじを引かしてくれたんですよ。そしたらやっくんが「本日のお会計半額」が当たって、パペットマペットは「ワインボトル1本サービス」が当たって。でも僕だけハズレだったんですよ。そのときにやっくんが冗談で、「タケ、これが流れの差だよ」って。でもそう言われても、素直に受け入れて笑えるぐらい納得の売れ方でしたね。
――いや本当にそう。売れていく芸人を何人も見たけど、 運が向いてるときってとことんついてるし、「流れがある」っていうのは本当じゃないかな。 「お会計半額」なんて、滅多に出ないやつでしょ?
竹内 たぶん、特賞とかじゃないですかね。
芸人をやめて後悔は…
――解散後の関係性は悪くなかったみたいだけど、なんなら数年後にはふたりでお笑いライブに出て、「あばれヌンチャク」のネタを披露してたよね?
竹内 実は解散してからも「今夜ひと晩限り、あばれヌンチャク復活!」っていうのを7回ぐらいやりましたね。
――多くない?
竹内 やっくんの仕事量がピークより落ち着いてきてからのことですけどね。彼も女装ガールズバンドとか声優業とかお芝居とか、新しい挑戦を始めていて。そんななかで、コンビ復活してのお笑いライブ出演にも付き合ってくれました。
――そうやってネタをやることはあっても、 竹内君は声優を本業にすることを選んで、いわゆる「芸人」っていう肩書きではなくなったわけでしょ。
竹内 そうですね。
――芸人を辞めて後悔したこととかある?
竹内 辞めて後悔は……ないかなあ。やっぱり「あんまり向いてなかったのかな」と思いますし。
――自分は芸人に不向きだと思ってたの?