研究開発において重要なのは「官」ではなく「民」の投資
17分野への投資に加え、今後、量子分野の研究開発において重要なのは「官」ではなく「民」の投資だと森本氏は言う。
「分野を問わず、アメリカでは、政府よりも民間投資が盛んで、成長が期待できる分野に投資家やベンチャーキャピタルが巨額を投じることで、研究開発が進んでいます。つまり、ハイリスクであってもハイリターンが期待できる好循環が生まれています。
その点、日本の企業はより慎重でリスクを簡単に取ろうとしません。量子コンピュータの分野でも、IBMと一緒に研究開発を進めて頂いている先進的なパートナー企業もありますが、まだ大多数は“様子見の状態”です。日本企業の多くはこうした企業風土であるだけに、このたび量子分野が政府による17の戦略分野の上位に選ばれたのは喜ばしいことです。これが民間投資の呼び水となると期待したいところです」
3月10日発売の月刊「文藝春秋」4月号、および月刊「文藝春秋」のウェブメディア「文藝春秋PLUS」掲載の森本典繁氏インタビュー「量子は自動車を超える産業になる」では、量子コンピュータが日本社会にもたらす恩恵のほか、将来的に大きな可能性を持つ、量子ネイティブのアルゴリズムで動くAIなどについても語っている。
首相肝いり「重点17分野投資」にモノ申す
MADE IN JAPAN 復活の道

量子コンピュータ
量子は自動車を超える産業になる
▼森本典繁

先端半導体
ラピダス参入は絶好のタイミング
▼C・ミラー

▼大塚学

▼千木良卓也

エネルギー
日米韓は次世代原発で勝負しろ
▼田中伸男

レアアース・海洋探査
南鳥島で商業化の課題が見えた
▼石井正一
