一見寡黙そうにみえる店主だが…

 入店するとまだ開店直後で、店主の村山暢儀さん(63歳)が一人で黙々と仕込みをしているところだった。

店主の村山暢儀さん(63歳)

 店は奥行きがあって意外と広い。明るくて落ち着いた清潔感のある雰囲気がなかなかよい。4人席が2つ、2人席が2つ、手前と奥にカウンター席が合わせて5席ある。立ち食い席はない。

 店は明るくて落ち着いた清潔感のある雰囲気

 村山店主に人気メニューを聞くと、「かき揚げそば」「春菊かき揚げそば」「紅生姜かき揚げそば」「いかげそかき揚げそば」だという。そこで「春菊かき揚げそば」を食べることにした。券売機をみると「わらじメンチカツカレー」760円、「カツ丼」700円も写真入りのおすすめメニューになっている。ミニ丼とのセットメニューも人気のようだ。

ADVERTISEMENT

 注文チケットは渡さなくてよい。券売機から厨房に自動で注文内容が届くようにシステムされている。村山店主はそれをみてすぐさま調理を開始した。厨房前のカウンターに座り、村山店主の手さばきをみながら完成を待つことにした。そしてそれがすごかった。

店主の素晴らしい手際のよさ

 まず冷蔵庫からカットした春菊を取り出し重さを測る。それにどろ(水で溶いた天ぷら衣)を入れて、少しかき回す。そしてフライヤーにある丸いかき揚げリングに流し込み、菜箸(さいばし)で突いて中心に熱が入るようにする。しばらくそのまま揚げてから、リングを外して天ぷらをひっくり返す。

 この一連の作業と同時に生そばを冷蔵庫から出して麺茹機に並んだテボ(茹で・湯切り用のステンレス製ざる)に入れて、タイマーを2分にセットする。冷たいそばは2分30秒だ。