「新しいチャレンジをして本当に良かった」

 すでに時効であろう、ということで筆者が個人的に聞いたエピソードを公開したい。たしか宮脇咲良がまだIZ*ONEに在籍していた頃だったと記憶している。とある編集者と打ち合わせをした時のこと。「実は、さっきまで宮脇咲良さんにインタビューしていたんです」と切り出したので、筆者が興味津々に身を乗り出すと、興奮冷めやらぬ様子でこう語った。

「K-POP業界という厳しい世界に身を投じて、新しいチャレンジをして本当に良かったと、真っ直ぐな目で語っていましたよ。伺ったところ、日々のレッスンや努力の量もハンパなさそうで……ビックリしました。きっと彼女はIZ*ONEの活動が終わったとしても、もっと大きい存在になるでしょうね」

 その予言は今、見事に現実となった。

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2024年MTVビデオミュージックアワードでのLE SSERAFIM ©AFP=時事

初のワールドツアーを終え、後輩アーティストを見守る立場へ

 今年2月1日、ソウル・蚕室(チャムシル)室内体育館。日本、韓国、そして北米を含む世界20都市で31公演を巡った初のワールドツアー「EASY CRAZY HOT」が、大歓声の中で幕を閉じた。

 筆者の周囲のファンに聞いてみたところ“忘れられないシーン”として、皆が口を揃えて、昨年11月の東京ドーム公演のアンコールステージを挙げた。宮脇咲良の目から溢れる涙。それは、11年前に別のグループとして立った同じ場所に、LE SSERAFIMとして戻ってこられたことへの“嬉し涙”だった。

 現在、ワールドツアーを終えた彼女はかつての大先輩、指原莉乃やLE SSERAFIM のカズハらと共にHYBEのオーディション番組「WORLD SCOUT: THE FINAL PIECE」にスタジオキャストとして出演している。かつて「いつか、さっしー(指原莉乃)を超えてみせます」と宣言し、「センター」という称号を渇望していた少女が、いまや指原莉乃と共に後輩たちが輝くことを応援する、アイドル業界の「メンター」へと成長を遂げている。

©時事通信社

 今日、28歳を迎えた宮脇咲良。2026年もさらに自分に磨きをかけながら、トップアーティストとして走り続けるだろう。その姿はあとに続くアイドルたち、そして同じように毎日を頑張るファンたちの希望だ。

最初から記事を読む 「ちゃんと踊って」先輩からの指摘、韓国で「実力不足」と言われたことも…それでもLE SSERAFIM宮脇咲良(28)が“代わりのいない存在”になれたワケ

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