インフレ時代の資産防衛術とは

 それでは、インフレ時代の資産防衛術として何が有効なのか。藤野氏が挙げるのは「日本株」と「米国のキャッシュ」だ。一見、価値が目減りするキャッシュを推奨するのは矛盾しているように思える。

 しかし藤野氏は、多くの資産がすでに値上がりしている状況をふまえ、「相対的に、キャッシュが1番上がってない資産かもしれない」と語る。株式などのリスク資産が暴落する局面では、守りの資産であるキャッシュの価値が相対的に高まり、「まさにキャッシュ・イズ・キング」の時代が来る可能性があると指摘する。

 

 ただし、インフレ下でキャッシュだけを持つのは危険だ。

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 そこで重要になるのが、株式とキャッシュのバランス。藤野氏はこの関係を「アクセルとブレーキを踏んでいるようなもの」と表現する。インフレから資産を守るために株式を保有しつつ、市場の暴落に備えて現金も確保しておく。この両立こそが重要であり、「キャッシュを一定持ちながら、リスク資産である株式を持っていく」という戦略を提言した。

オルカンとS&P500さえ買っていれば安心、ではない

 藤野氏は、米国株について「今年もアンダーパフォームするんじゃないか」と予測している。トランプ政権の中間選挙の結果次第では、政治リスクが高まり、経済のボラティリティが上がる可能性があるためだ。そこで「オルカンとS&P500さえ買っていれば安心ということではなく、ヘッジとして日本のアセットを見直す機会ではないか」と藤野氏は提言する。

 

 インフレ時代の資産防衛においては、従来の「金を買えば安心」という常識はもはや通用しなくなっている。藤野氏が示したのは、キャッシュと日本株をバランスよく保有し、リスクとリターンを見極めながら行動することの重要性だった。

※この番組は2026年2月5日に収録されました。個別銘柄を推奨するものではありません。

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