給料も年金も手厚いけれど20年が限界

――現在の給料はどのくらいなんでしょうか。

ジェレミー アメリカの陸軍の給料はオープンにされているんですよ。僕は手取りで月180万円くらい貰っています。働き方は昭和の日本人のサラリーマンみたいです。朝は早くて、夜は遅い。事務所に5時前に入って、21時くらいまで働いています。子どもが3人いるので、もっと家族との時間を過ごしたいですよね。

 でも、その生活も残り4年でひと区切り。アメリカ陸軍は20年間務め上げると年金をもらえるんですよ。今の給料の半分である約90万円がもらえます。支給期間は僕が死ぬまでか、妻が死ぬまで。

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 他にも戦場で障害を負った人に支給される年金があって。僕はアフガニスタン戦争で耳が聞こえにくくなっているので、その分も加算されます。

 妻としっかり話し合いますけど、20年目でリタイアすると思います。

 

――その後の年金も含めて手厚いんですね。

ジェレミー めちゃくちゃ手厚いんですよ。その代わりに仕事がハードです。軍での20年間は一般企業で働く40年間に相当すると言われています。命令には絶対に従わないといけませんし、世界各国を飛び回るし、休みもほとんど取れません。子どもが生まれた日に戦地に行く命令が下されることもあります。

 心身への負担が大きいので20年間が限界なんですよね。ただ、途中でやめてしまうと年金はもらえないです。

日本の自衛隊の優秀さ

――20年勤め上げる人は多いんですか。

ジェレミー いえ、少ないです。3年目から4年目にかけてやめる人が多いんですよ。もし生き残ってもずっと競争があります。階級が上がるほどポストが少なくなっていくので、もし昇格できなければやめさせられます。軍隊で働き続けるのも大変です。

――日本の自衛隊とは働き方が大きく異なるんですね。ちなみに、ジェレミーさんは自衛隊にはどのような印象を持っていますか。

ジェレミー 実はアラスカ州で自衛隊の第一空挺団と一緒に訓練をしたことがあるんですよ。みんな鍛え上げているので体格がいい。それに細かいことをしっかりやる。例えば、森や山の中に入る時に顔面の凹凸を目立たなくするメイクをするんですね。でもめんどくさいのでやらない部隊もいる。自衛隊の隊員は顔を全部染めて、手の甲や服に葉っぱをつけて仕上げをしていました。基礎がしっかりしていますよね。本気で任務に取り組む優秀な部隊だと感じました。