DNA鑑定が「男」と「未解決事件」を結びつけた

「あなたはいい人だ。オレは悪い人。ジャパニーズ切腹。これからオレは港で自殺する。あなたは優しい人だから神様が見ているよ。港はどっちにある?」

 理恵さんが「あっち」と答えると、男は去って行った。理恵さんは再びショッピングモールに戻り、警備員に助けを求めた。

 警備員の通報で警察が駆けつけ、2つの事件の犯人の精液を調べたところ、DNA鑑定が一致することが分かった。

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 このDNA型をもとに、警察がDNA鑑定のデータベースで調べたところ、約10年前に発生し、未解決事件になっていた女子高生強姦致傷事件に行き着いた。

 この未解決事件では別の強姦致傷事件で服役していた比嘉が重要参考人として浮上していたが、当時のDNA鑑定では完全に一致するという結果が得られず、すでに時効になっていた。

 だが、今回の2人の女性を襲った犯人のDNA鑑定とは完全に一致していた。警察は比嘉の所在を捜していたが、思わぬことから比嘉の所在が判明することになった。

次の記事に続く 《懲役は⋯》「社会復帰は絶望的」“強姦よりおぞましい悪行”を犯した『31歳男の末路』(平成26年の事件)