当時、現場付近からタクシー会社に配車手続きの電話があり、送迎した運転手は当時の比嘉の自宅近くで降ろしたと証言した。

「セキモトと名乗る細身でグレーのつなぎを着た男性を街中のコンビニまで乗せた。あの近辺で人を乗せることは滅多にないので、印象に残っている」

 そのコンビニの近くには当時の比嘉の自宅アパートがあった。タクシー運転手の証言した乗客の服装は、比嘉の同僚が証言した事件当日の服装と一致した。

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 また、被害者の車のハンドルからは被害者と比嘉の混合DNA型が検出された。このことを追及された比嘉は「なぜ自分のものが出たのか分からない」と答え、遺族の訴えについては「気持ちは分かるが、犯人は自分ではないので申し上げることは何もありません」と答えた。

懲役は⋯

 だが、裁判所は「女性の車から検出された混合DNAは被告人と女性のDNAが混合したと考えて矛盾はない。本件は女性をわいせつ目的で略取して、被害を与えた女性を殺害までしている。殺人の点についても動機や犯行自体は不明なものの、被害者の落ち度はまったくない中での犯行であり、酌量の余地はない」と断罪し、再び無期懲役を言い渡した。

 無期懲役の刑期を終えた後に、また無期懲役の刑期が始まるわけで、もう比嘉が社会復帰することはないだろう。

 残りの1人の女性についても、立件される可能性が残っている。

 比嘉の自宅近くのアパート駐車場で、車4台が燃える火災が発生した。そのうちの1台の軽自動車から24歳の女性の遺体が発見された。