瀧のタンスに放尿、B'zのギターは蝶野と同じ髪型……「電気グルーヴの悪ノリ」の裏側

樋口 卓球さんは『ROCKIN'ON JAPAN』の長期連載『メロン牧場』で「関西人のツッコミ文化が気持ち悪い」ということを話していましたが、それは皆さん静岡県人の気質なんですか?

椎名 単純に杓子定規なやり方が嫌いなんだと思います。特に、石野さんはそうですね。それで電気の2人は、お互いが変なことをしてもツッコミをしないから、悪ノリの大喜利がはじまるんですよ。

樋口 そう! 「おいおい!」ってツッコまないから、悪ノリの上にさらに悪ノリが重なっていくんですよ!

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椎名 一夜だけ復活した『電気グルーヴのオールナイトニッポン』(2023年2月)でも、瀧さんが生放送中に警察に踏み込まれたことになってましたからね(笑)。

樋口 あと悪ノリといえば、泥酔した卓球さんが瀧さんの家のタンスにオシッコをした話も、この本に書いてあって嬉しかったなぁ。

©橋本篤/文藝春秋

 この本は、そういう最高なエピソードの詰め合わせなんですよ! あと番組の「平成新造語(※2)」で、今でも好きなネタが2つあるので、勝手に話させてください。一つは「シャ乱Qという職業」で、もう一つが「お母さん、ぼく今日からHEATH(※3)になったから」です。

※2 言葉と言葉をつなげてその妙を楽しむコーナー
※3 X JAPANのメンバーのHEATHのこと

椎名 当時の電気はそうやって他のミュージシャン攻撃をしてましたよね。「B'zのギターは蝶野と同じ髪型だ」とか(笑)。

樋口 お2人の美意識の高さからくる、ミュージシャンへの対抗意識があったんでしょうね。

椎名 電気はダンスミュージックのムーブメントを日本に持ち込んだ人たちだから、バンドの人たちには独特な思いがあったんだと思います。