バルタン星人の正体は⋯

 また、バルタン星人の正体は「地球人の美少女もはるかに及ばない、美しいプロポーションを持つ生命体」(『テレビヒーローの創造』(樋口尚文、筑摩書房/1993年10月1日発行)とあり、成田亨のデザインしたバルタン星人は日本人はともかく海外でも人気のある造形だが、宇宙界隈ではあれこそが美しいプロポーションのようだ。

ドジャーススタジアムでバトルするウルトラマンとバルタン星人 ©getty

 しかしそれを考えるとレナウンのCMで「イエ、イエ、イエ、イエイイエイ~♪」と陽気かつ無機質に歌っていたシルヴィ・バルタンもたいがい美しいプロポーションである。

 元々バルタン星人は『ウルトラQ』第16話「ガラモンの逆襲」(66年4月17日)に登場するセミ人間を品質改良して創作されたものだ。

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 セミ人間はまるで雨合羽のような透明なスーツを装着したビジュアルで、ガラモン(隕石ガラダマから誕生したモンスターの意)を操る宇宙人であるが、地球での任務に失敗した後、地球に置いてけぼりにされ、地上を去ろうとした仲間の操縦するUFOに向って「おーい乗っけてくれー!」とばかりに手を振るがビーム砲によって人形のように焼き殺されてしまう哀れな奴だった。