翌日もMさんが自首を勧めたが、大場は「自分のことをあれだけ愛してくれたのだから、彼女も本望だろう」と聞く耳を持たない。

 断固として自首に応じない大場は25日、家族で千葉県の白浜海岸に海水浴に出かける。が、現地で妻と喧嘩になり、26日夜に1人で帰京。そのままKさんと高円寺のスナックで酒を飲む。ここでも自首を勧められたものの、大場はやはり首を縦に振らなかった。

 こんな態度を見れば、KさんやMさんら大学の同僚が警察に通報してもおかしくないはずなのに、彼らは行動しなかった。大学や自分たちの立場を守るためだったと思われるが、これが後の悲劇につながっていく。

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「絶対にわからない場所に埋めた」

 ただ、彼らは大場の妻のことを心から案じていた。以前、彼女が大場の女性問題で悩み、ガスによる自殺未遂を図ったことがあったからだ。しかも、今回はより深刻な事態。

 そのことを知れば彼女が絶望し、また命を絶とうとするのではないかと心配した。そんな仲間の心配をよそに、大場は自己保身に走り、29日に遺体を埋め直した後、Kさんに「絶対にわからない場所に埋めた。大丈夫だ」と口走る。