18日、教え子の両親が覚悟を決め、娘が失踪し、そこに大場が関与している可能性があることを大学に打ち明ける。学校側はこの時点で2人の不倫関係を察知していたが、体面を保つため秘密裏に彼女の行方を探す。

 大場もこれに乗っかる形で、通っていた翻訳学校を訪れ「教え子が自分の責任で行方不明になった」としらじらしく情報を求める姿をとったばかりか、『読売新聞』の21日朝刊と22日夕刊に〈連絡待つ父病気 ひろよし〉という尋ね人の広告を掲載した。

助教授が行方不明に

 しかし、妻に問い詰められた大場は、ついに教え子を手にかけたことを告白。真相を聞いた彼女は、離婚を勧めるKさんとMさんの言葉を無視し、一家心中を決意するに至る。もはや彼女に選択肢はなかった。

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 覚悟ある妻の態度に怯んだのか、8月26日、大場は自首を考え始め、27日に助教授仲間にも相談。翌28日にはMさんが、内々で調査を進めていた学生部の副部長に事の顛末を全て話す。

 副部長はすぐに一般教養部長とともに本人から聞き取り調査を行ったが、大場は「詳しいことは勘弁してほしい」とはぐらかした。

 大学内では警察へ通報すべきとの意見が大勢を占めたものの、Mさんが最後にもう一度自首するよう説得するからと通報を制した結果、31日になって大場はついに自首を決意、大学に辞表を提出した。

 9月1日、大場とKさん、Mさんの3人で話し合いが行われ、自首は報道が過熱しにくい土曜である8日と決まり、その後、大場と妻は離婚し、Kさんが母子3人を匿うこととなる。が、これを最後に大場は大学から姿を消してしまう。