中東ではメンツが極めて重要

 もう一つ齊藤氏が指摘したのは、中東におけるメンツの重みである。「中東ではメンツは極めて重要で、メンツが潰れることはその国の存立が危ういくらいの意味を持つ」。今回、最高指導者を殺害されたことでイランのメンツは大きく傷ついた。「潰されたメンツを回復しないと、今後中東でやっていけない」。

 

 齊藤氏によれば、イランがメンツを回復する手段は限られる。イスラエルに大きな軍事的ダメージを与えるか、アメリカに恥をかかせるか。だが前者はイスラエルの鉄壁の防空に阻まれ、後者も中間選挙の結果が出るまで「勝った」とは言えない。

 双方の目標が未達のまま戦闘が続く構図のなかで、メンツの論理が事態の長期化を招いている。

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