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「本当に悪党だぞ!」
「おい、小原、黙って聞いてりゃ、いつまで嘘を言い通すつもりだ。いいか、よく聞けよ。俺がおまえのお婆さんや、血を分けた兄弟から聞いていた話を全部しゃべってやる。おまえの言うことが本当か、肉親の言うことが本当か、性根をすえて返事しろ! 金はどこから手に入れた?」
「それは月曜日になったら話します」
「吉展ちゃんの事件と関係ないのかね?」
「関係ありません」
「保くんね、吉展ちゃん事件に関係ないなんて言い切って、後でまたシッポを巻くんじゃないのかい? これまで我々に材料を突き付けられて、キミ、それでもまだ逃げられると思ってんの? それでもまだ言い訳がつくと思ってんの、あんた」
「いや、自分がやったことに対しては、言い訳をしようとは思っていません」
「保くんよ、キミが言うね、福島のアリバイにしても全部崩れちゃってるんだ。そこへもってきて、声紋が一致してるんだぞ。現実にK子(小原の恋人)に20万、Y(弟)に30万見せてる。これでキミ、何が不服なんだい? 心の整理ができるまで月曜日まで待ってくれと、キミね、本当に悪党だぞ!」
「わかります」
「吉展ちゃんに関係がある金ですと。答えは一つですよ。イエスかノーですよ」
それからほどなく小原は落ちた。
「関係あります」
「何に関係があるんだ?」
「吉展ちゃんのお母さんから盗った金です」