母への思い

愛迷 我が子が死んでしまうかもしれない過酷な状況のなかで、ずっと病室で付き添ってくれて、弱いところを見せずにいられたのは本当に立派だなと思います。私が自身を重大な病気だと自覚しなかったのは、ほわっとした性格もあるかもしれないけど、母がいつも明るく振る舞ってくれたからだと思うんです。以前から母は心の拠り所だし、信頼をしていましたが、その偉大さが当時の私にもよくわかりました。

 また私には2つ下に弟がいるのですが、私の入院期間中、母は身重だった時期もあるんですよね。その身体で広くはない病院のベッドで一緒に寝てくれて、身の回りの世話までしてくれて。24時間つきっきりで看病をしてくれたことに対して、本当に感謝しかありません。

病院のベッドでクリスマス会を

――お母様が不安感を発散する場所はあったのでしょうか。

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愛迷 大人になってから母に聞いた話では、私が寝静まった頃、病室で声を殺して泣いていたようです。そのときの母の気持ちを思うと胸が締め付けられますね。

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