バストの左右差が大きなコンプレックスに
愛迷 なりますね。学校は、体育の時間の着替え、修学旅行などで裸になる機会が意外と多いんですよね。着替えについては、早着替えをすることでそんなにジロジロ見る人もいなかったと思うのですが、修学旅行のお風呂は嫌でした。中学生くらいになると、みんなは大浴場に行っているのにひとりだけ部屋のお風呂に入ったりしていましたね。
ただコンプレックスになったのは、傷跡だけではないのですが……。
――どういうことでしょうか。
愛迷 先ほど申し上げたように、身体の左の広範囲にわたって放射線を当てているためだと思うのですが、明らかにバストのサイズが左右で違うんです。もちろん、生命が助かったことは本当にありがたいことです。生命の重さに比べて胸の大きさの左右差など重要じゃないこともわかります。けれども、思春期の子にとって、自分が好きで病気になったわけではないのに、そういう姿を同級生に見られることは本当につらいことなんです。
――踏み込みすぎかもしれませんが、どの程度の大きさの違いがあるのか教えてください。
愛迷 右が平均的な成人女性のバストで、左が性成熟を迎える前の小学生の胸だと思ってもらって間違いがないかと思います。左胸だけでなく、周囲の筋肉なども成長していないので、やや身体がいびつになっています。したがって、たとえばバストの左胸に詰め物をすればそれで済む――という話でもないのが複雑なのですが。
――そうなのですね、当事者でないとわからない視点だと思います。コンプレックスを抱えて過ごす学生生活は、ままならないこともありましたか。



