「この人が出ているドラマは外れなし」――最近、野呂佳代(42)についてそう言われることが増えた。バカリズム脚本の作品をはじめ、ここ数年の連続ドラマで存在感を放ち続け、2026年春には『銀河の一票』(フジテレビ系)ではメイン級の大役に抜擢。プロデューサーは『カルテット』『エルピス』の佐野亜裕美。主演は黒木華という文句のつけようのない座組である。
だが彼女がここに辿り着くまでの道のりを思い返すと、その「いま」がいかに不思議で感慨深いものか、改めて感じ入ってしまう。
彼女のキャリアの出発点は、2006年のAKB48第2期メンバーオーディションだ。実際は22歳なのに履歴書を「20歳」と詐称し、応募写真は縦に引き伸ばして加工――そんな経緯まで本人が後に『あちこちオードリー』(テレビ東京、2022年1月12日)で告白している。
「自信があるわりに卑屈で、すぐ調子に乗る」
最終選考では「あいつ呼んだのだれ?」と場違いな空気になったが、秋元康の「面白いじゃん」のひと言で合格。メジャーデビューシングル「会いたかった」では当時最年長記録で選抜入りを果たすが、本人いわく「張り切りすぎて前田敦子ら人気メンバーを押しのけてカメラにアピール」した結果、総スカン。
スタッフに対しても「ロケハンとか誰かやった?」とイジって嫌われ、グループを辞める時には「いいっすわ。こんなんだったらできないから」と引き留めも突っぱねた。
姉妹グループのキャプテンを経てアイドルを離れたのは28歳。以降はバラエティ番組で「男性芸人にイジられる枠」として扱われる時期が長かったが、本人は後にその時期について「悔しくてたまらないよ」「何年も何年も模索していた」と当時の苦さも明るく語っている(『ボクらの時代』フジテレビ、2024年7月7日)。
『ゴッドタン』の佐久間宣行プロデューサーは、彼女についてこう評している。
「自信があるわりに卑屈で、すぐ調子に乗る。それがおもしろい」(『Quick Japan』vol.183、QJ Web 2026年4月23日配信)。

