レース直後に発表された翌年以降のルール変更
そして神村学園が劇的な勝利を収めた同日のレース直後に、大会実行委員会から翌年以降のルール変更について発表が行われた。変更の内容は、留学生ランナーの起用区間について。男女とも外国人留学生が走れるのは最短区間の3キロのみと改定された。
つまり、女子の場合、テレシアやカロラインのようにアンカーに外国人ランナーを起用することができなくなったのだ。
そもそも全国高校駅伝では、徐々に留学生の起用を制限するようにルールが変更されてきた歴史がある。1993年に男女2人ずつを起用して仙台育英がアベック優勝をすると議論が巻き起こり、1995年から「エントリーは2人以内として出場は1人」と変更された。
以降、その貴重な1人は、ほとんどの大会で男女ともに最長の1区(男子10キロ、女子6キロ)で起用されてきた。
それでも、全体に与えるインパクトは大きかった。フルマラソンの距離を7人で繋ぐ男子は、1区から順に10キロ、3キロ、8.1075キロ、8.0875キロ、3キロ、5キロ、5キロに割られている。
区間で言えば7分の1だが、1区の距離は全体の距離の4分の1に相当する。女子も同様で、全5区間の距離は、1区から順に6キロ、4.0975キロ、3キロ、3キロ、5キロで、1区が全体に占める比率は4分の1以上だ。
そこで2008年からさらなるルール変更が実施され、1区での起用が禁止された。その結果、男子は1区の次に長い3区、女子は5区で起用されるケースが増えるようになった。そうして女子で最終区にケニア人ランナーが回った結果、大逆転シーンが生まれるようになったのである。
1区の起用が制限された2008年から最短区間への制限が始まる直前である2023年までの16回の大会のうち、女子で留学生を起用した学校の優勝は7回あり、そのうち4回は最終5区での逆転勝ちだ。
そうした経緯からも、大会の運営サイドである実行委員会とその主体である全国高等学校体育連盟(高体連)は、さらに留学生の影響を小さくするために、最短区間に起用を制限した。
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