「胸の大きな女性は頭が悪い」という俗説にも負けず
「僕が新人編集者のころ、京子さんの原稿を取りに行かされたのは、新宿のどこだったんだろう、女相撲か泥レスをやってるところに行きました」
「昔あったビアガーデンかな。泥レスじゃないよ。女相撲だから。わたし、泥レスやらないから」
ヌードモデルをやりながら、いくつもの雑誌で文章も書いていた。
80年代前半、いまでは信じられないが、胸の大きな女性は頭が悪い、という俗説が残っていた。
「ひどいこともあったんだよ。ある出版社から原稿依頼があって、『書き出すとき、段落落とすの知ってる?』っていわれて。知ってるような気がしますって、そういうしかないじゃん。ちょっとびっくりして。『文章が終わったら、行替えするとか大丈夫ですよね?』とかもいわれたよ」
ゴールデン街で営業していると、事件にも遭遇してきた。
「お正月前の大掃除をバイトの子とやって、正月明けの4日に、トイレの扉を開けたら、ひゅーって風が吹くから何? と思ったら、窓が外されてトイレから泥棒が入ってたの。いつもカウンターに3万円置いてるんだけど、それがなくなってた。どうしようかなと思ったら、ほかのゴールデン街のお店も7軒被害にあってて。交番に行ったら『待ち5(番目)だからね』っていわれて。アハハハ。1軒ずつ検証に行くんで5番目。“あんなに窓が綺麗に外されるんだね”ってみんなで見てたら、全員指紋取られた。指1本ずつ取るのは知ってたけど、手の横とかも取るんだね。捜査には、鑑識課で沢口靖子みたい(科捜研の女)な人もきて。便座に靴跡があったから。で、結局、犯人は捕まったんだけど。赤坂署の刑事の人から電話をもらったから、犯人はどんな体型ですかって聞いたら『瘦せてる』って。やっぱり」
つい最近では、店の脇から失火して消防車が出動する騒ぎが起きた。