「きっと、ささいなことですよ。面白かったのは、二人とも喧嘩に慣れてないから、ボクシングの一番最初の選手、前座? みたいな感じで猫パンチになってて。聞いたら、店の中ではファイトしたけど、外に出たら喧嘩しなくて、あとで謝ってきたみたい。たぶん、二人とも連れがいたので、見栄の問題だったんでしょ。飲んでればいろいろあるよ」

いまもモテる

 かつてのDカップ京子は独身。いまもモテる。

 80年代からの知り合いである私は、元Dカップの女王にifを尋ねてみた。

ADVERTISEMENT

「もし、消費者金融に就職していたら?」

「とっくに結婚していたでしょうね。結婚しようと思ったこと、29歳のころにあった。相手は雑誌の編集者。でももう結婚は、一生しないんじゃないかな」

 中村京子は大学時代に付き合っていたあのときの彼氏と偶然、東京で再会した。彼は車関係の業界誌で働いていた。

 もしも喧嘩しなければ、東京のサンシャイン60で催されたコンテストに参加していなかっただろう。ヌードモデルにもならなかっただろうし、ほかの会社に就職して……。

歌舞伎町という街のふところ

 ifは至るところに棲息し、運命を弄ぶ。

 一番平凡な芸名をつけたつもりだったが、40年以上過ぎたいま、中村京子という名はもっとも存在感のあるものとして生き残った。

伝説の女優・中村京子さん(写真:著者提供)

 迎え入れてくれたのは、ここ歌舞伎町だった。

最初から記事を読む 「さいごに胸を見せて」「えっ?」地方出身の女子大生を驚かせた“すべてをさらけ出す”『東京・女優オーディションの衝撃』【1982年プレイバック】