あらゆる単品がワンコイン以内…格安すぎる値段設定

 メニューをみてみよう。「かけそば」320円、「わかめそば」370円、「たぬきそば」400円、「とろろそば」500円と破格の安さだ。

 天ぷら系も豊富なメニュー。「ちくわ天そば」「なす天そば」430円、「舞茸天そば」「春菊天そば」450円、「げそ天そば」「かき揚げ天そば」500円とワンコイン以内。本当にありがたい価格設定だ。そば屋さんの味「カレーライス」500円とこれもお得。さらにお得なランチセットが人気のようだ。

メニューは結構多い

 直江店主に人気メニューを聞くと、日によって変わるそうだが「かき揚げ天そば」「げそ天そば」「春菊天そば」などとのこと。さっそくランチメニューの中から、「春菊天そば(普通サイズ)+ミニ麻婆豆腐丼セット」650円を選択した。しかしこの値段設定は格安すぎる。ちょっと心配だ。

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 厨房は直江店主の実姉さんと姪っ子の3人で切り盛りしている。天ぷらは少数の揚げ立てを提供して足りなくなると追加で揚げる方法のようだ。

直江店主が語る「店を始めた経緯」が少し切ない

 完成を待つ間、店を始めた経緯などを直江店主に聞いてみたのだが、随分と深い事情があったようだ。

 直江つり具店は創業45年続いている古参人気店。懐かしく珍しいルアーが沢山あったり、ヘラ鮒やタナゴ用品もお手頃な値段で販売していたという。店は1、2階にびっしりとつり具が配置され、3、4階は倉庫として利用していた。

 近所の小学校の生徒たちが社会見学でつり具の歴史などの勉強をしに来たり、壁新聞を作ってその学習結果を報告したり。つまり、地域に大いに貢献していたつり具店でもあったようだ。

小学生が作ったつり具店の壁新聞

 ところがちょうど1年前、卸問屋が解散となり、つり具店としての営業は時代の流れと共に縮小していくことになった。大量にある在庫を日本各地の同業店にお願いして、廉価で販売処分していったという。悲しい日々が続いていた。

 そして在庫がはけてくると、スペースがどんどん空いてくる。ただ空きのままにしておくのはもったいない。そして身内による経営会議を行った結果、「立ち食いそば屋をやろうじゃないか」という結論に達したというわけである。

空きスペースがもったいない

 直江店主はそばも好きだし、実姉さんは料理が得意だった。元々料理が好きで今回お店を始めるにあたって沢山出汁の研究をしたという。

注文した「春菊天そば+ミニ麻婆豆腐丼セット」650円

 店前には駐車スペースもある。近隣には大企業のオフィスも多く、隣のマクドナルドはいつも混んでいるし、昼食を提供する飲食店は意外と少ない。そんな背景を考慮して、準備期間を経て今年の4月にプレオープンとしてスタートしたというわけである。