ADHDは「集中力が続かない」「忘れ物が多い」などの“不注意”、「じっとしていられない」「ずっとしゃべっている」“多動性”、「思いついたことをすぐに行動に移す」「待てない」といった“衝動性”が特徴だ。

 ASDは、「他人の感情を推測できない」「相手に合わせることが苦手」という“コミュニケーションの障害”、同じ動きや言葉などへの“強いこだわり”や感覚に対する“過敏性”といった傾向がある。

 どちらも患者によって特性に濃淡がある。ADHDの患者でも多動性は目立たずに不注意のみが見られる人や、ADHDだけでなくASDの特性が重なっているケースもある。押見さんの話だと、多動性は目立たず、不注意優位の印象を受けるが、軽々に判断はできない。

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「忘れ物は多かったと思います」

「子ども時代はどんな感じでしたか?」
「忘れ物は多かったと思います。通信簿にはよく『集中力をつけましょう』って書かれていました。じっとしていられないとかはあまりないと思います。成績は良くもなく悪くもなくで、自分の成績で受かる高校・大学を選んできました」

 発達障害ははっきりした原因はわかっていない。生まれつきの脳機能の障害が一因とされ、通常その特性は幼少期から表れる。そのため成長過程で両親や学校の先生が「ほかの子となんか違う?」と感じ、病院を受診することが多い。

 一方、症状が目立たないケースもある。小学生だと母親の声掛けなどのフォローにより、学校生活を問題なく送れる。