初っ端から個性的すぎる石垣

 比高350mを麓からガッツリ登ると約40分かかるが、八合目にあたる鞴峠(ふいごとうげ)までシャトルバスが出ている(閑散期の平日なら自家用車でも峠までアクセス可能)。

備中松山城地図(現地案内板より)

 ここから天守までは約700m、徒歩20分もあればたどりつける。比高も残り120mほど。だがまっすぐ天守方面へと向かうのはもったいない。車道を南へ少し引き返し脇の山道を登ると、さっそく石垣が見えてきた。出丸のひとつ、下太鼓の丸だ。

下太鼓の丸北東の石垣

 石垣中央は平虎口(折れがなく幅が狭くなっただけの入口)になっている。抜けると四段に並んだ曲輪の最上段で、石組み跡は櫓跡。ここは標高320mの前山山頂だが、まさに「城の前方を守る出丸」といった位置。麓からの写真でも手前に写っていたピークだ。

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下太鼓の丸からの眺望

 この下太鼓の丸は随所に石垣が残っているのだが、側面に回ってみると、ちょっと珍しいスタイルのそれが現れた。

側面の石垣

 半分ほどは割と平べったくサイズもバラバラの巨石が乱雑に積まれており、残り半分は整形された中規模の石が整然と積まれている。後から石垣を積み増したためにこうなったのだろうか。不思議だ。