ハンバーグ、パスタ、オムライス——洋食に定評のあるデニーズで「意外なメニュー」が話題を呼んでいる。湯河原の名店・飯田商店の店主が手がけた「珠玉の一杯」だ。
全国47都道府県を食べ歩いたラーメンライター・井手隊長の著書『ラーメンビジネス 麺好きから評論家まで楽しく読めるラーメンの教養』(クロスメディア・パブリッシング)より、名店とファミレスの“本気のコラボ”の舞台裏に迫る。
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「デニーズの担々麺が美味しい」発言がきっかけに
デニーズが都内人気レストランシェフとコラボし、監修メニューシリーズを展開し、人気を博している。名店に食べに行きたいがなかなか行くことができないというアンメットニーズに応える企画ということで、2023年9月からスタートした。名だたるシェフが登場しているが、ラーメン界では湯河原の名店「飯田商店」飯田将太氏の監修メニューが話題である。
以前、飯田さんがテレビ番組で「デニーズの担々麺が美味しい」と発言したところから、デニーズと飯田さんの付き合いが始まり、満を持してのコラボが始まった。いくつか商品が出てきているが、「担々麺」を監修しているのが面白い。「飯田商店」といえば醤油ラーメン、塩ラーメンなど清湯系のラーメンが有名だが、なぜ担々麺で監修のオファーをしたのか。これにはデニーズの担々麺への並々ならぬ思いがある。
飯田店主は「飯田商店」のある湯河原の隣町、真鶴出身。
25歳の頃まで和食の料理人を志していたが、実家が経営する水産加工会社が倒産しかけたことで湯河原に戻らざるをえなくなる。その時に、叔父がFC(フランチャイズ)展開するラーメン店で働かせてもらったのがラーメン作りのきっかけとなって、水産加工会社の跡地を改装して2010年に「飯田商店」をオープンさせた。……という話は有名だが、それ以前に、実はデニーズでのバイト経験があったのだ。
