今思えば、川村小学校も芸能人がたくさん通うお嬢様学校だ。当時の梅宮家にもそれだけのお金はあったんだけど、裕福な暮らしをした記憶はない。

 騙されたパパのせいとまでは言わないけど、とにかく小学生のころは「暗黒時代」として、私の中で記憶されている。

獄中から届いた手紙

 騙され話はほかにもある。

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 獄中の囚人からパパ宛てに手紙が届いたことがあった。

 娘ながら「なんて話だ」と思う。

 私も30歳を目前にしていたころだから、はっきり覚えている。

 そこには、

「一緒に商売やりましょう」

 とかなんとか書いてあった。

 差出人は詐欺で捕まった犯罪者。詐欺師の言うことなんか、もちろん聞く必要なんてない。でも、パパには考えがあったのか、単にバカ正直だったのか、詐欺師の手紙をちゃんと最初から最後まで読んで、おまけに「会いたい」なんて返事まで出してしまった。

 挙句の果てに、なんでそうなったのか、600万円もの大金を騙し取られてしまったのだ。

 このときばかりは、「パパ、また騙されたの?」とあきれ果てた。おまけに騒ぎになったあと、私まで渋谷署に事情聴取を受けに行く羽目になったから、たまったもんじゃない。

 

 結局、600万円は回収できなかったはずだ。

 昔から、マネージャーにお金を騙し取られたとか、「梅宮辰夫」の名前を勝手に使われたなんて話は山ほどあった。30代で「うめみや」というクラブを開いて、経営を任せた人にトラブルを起こされ、1000万円を失ったなんてこともあったらしい。

 でも、そのたびにパパは「まあ、いいや」って感じで、まるで気にしない。それでまた騙される。その繰り返しだった。

写真=平松市聖/文藝春秋

 梅宮さんの著書『フルコース』では、「勃たないのは、嫌なんだ」と語った梅宮辰夫さんの最期の様子や、ずっと一緒に生活してきた母・クラウディアさんへの本音、娘へのネグレクト報道の裏側など、赤裸々に書かれています。

フルコース がんと私と家族の日々

梅宮 アンナ

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最初から記事を読む 「俺は死ぬのか」ステージ4の末期がんを伏せられた父・梅宮辰夫…梅宮アンナ(53)が明かす、泣きながら見送る祖父母の姿に梅宮辰夫が覚悟した瞬間

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