「日本の力は本物だな」オランダ戦で日本の強さを実感したワケ

――中村の同点弾がこの試合のポイントになったのは、どんな理由からでしょうか。

 すぐに追いついたということで、選手は「まだ追いつける」「自分たちもやれる」というのを実感したと思うんです。その後、日本のリズムが良くなり、流れが変わった。中村の同点ゴールは日本に非常に大きなインパクトを与えたと思います。

――いい流れを掴みかけましたが、7分後の後半19分にオランダに再び決められてしまいます。

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 日本は、同点に追いついて、一息ついてしまったというか、ディフェンスラインが下がってしまった。サマービルのシュートも1人しかプレッシャーに行けていないし、逆にうしろに選手が固まってしまった。そういう隙を作ってしまうと決めてくるのが世界です。日本は、この失点で、この試合は難しくなったというのを感じたと思います。

――後半43分、再び日本が追いつきます。

 小川(航基)のヘディングが鎌田(大地)に当たって入ったけど、これはヘディングのタイミングの取り方がうまい小川の良さが出たプレーだと思います。あのギリギリの時間帯で得点に繋がるヘディングができるのは、やっぱり独特の得点感覚がある。

 実際、オランダ戦でも先日のアイスランド戦でもヘディングでゴールを取っているので。ただ、あのまま鎌田に触れずにいたらGKに取られたと思うので、2人で決めた感じですね。

 このゴールは、非常に大きかった。これまでの日本だと2-1のままで終わっていたと思うけど、再度、追いついた。ほんとに強いなぁって思うし、力があるなって感じた。日本の力は本物だなって思いましたね。

小川(航基)のヘディングが鎌田(大地)に当たってゴールした ©JMPA

「冷静に相手の意図を読んで手を打った」森保監督の采配に好印象

――日本が勝ち点1を獲得し、オランダが勝ち切れなかったのは、どういうところに要因があったと思いますか。

 大きかったのはベンチワークでしょう。オランダは後半25分に3人入れ替えた時、守って逃げ切る方向にシフトした。逆に日本は、伊東(純也)を最初に出した後、森保さんはオランダの交代から5分後(後半30分)に3人を入れ替えた。これは、選手に1点取ってこいよというメッセージだったと思うんです。

 堂安(律)に代えて菅原(由勢)を入れたのは「なぜ?」と思った人が多いと思うけど、相手が下がって5バック気味になったので精度の高いクロスを早めに入れてほしいという意図があったと思います。

 菅原はアイスランド戦でも高い位置から質の高いクロスを入れて、小川のゴールをアシストしていたので。伊東との連携も良かったし、このセットは今後も使えると思いますね。

流れを変えた伊東純也 ©JMPA

――4年前の森保監督と比較して、何か違いを感じたりしましたか。

 カードの切り方は、非常に落ち着いていましたし、相変わらず持っているなと思いました。オランダが先に切った後、すぐに対応するのかなって思ったけど、冷静に試合の流れを見て、その5分後に一気に3枚替えをした。

 前回大会も交代カードで流れを変えて、ドイツやスペインに勝った。今回も伊東や菅原、小川を入れる交代が機能したのを考えると、冷静に相手の意図を読んで手を打つところ、流れを持っていくところは持っているなと思います。