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わずか20年足らずで廃止となったローカル線
遊歩道にはこの道が廃線跡であることを示すような案内はどこにもないから、意識して地図でも眺めなければ見逃してしまいそうだ。
ただ、いちおうは碁盤の目のように整った街路をしているのに、その中に奇妙なカーブを見つければ、廃線跡か古い川か、だいたいそのどちらかに決まっている。
それに、遊歩道が続くトンネルは、いかにも列車がすっぽり収まりそうな横幅だ。落ち着いてみれば、どう見たってこの道は廃線跡に他ならないのである。
調べてみると、この廃線跡は宇野~玉遊園地前間4.7kmを結んでいた、玉野市営電気鉄道のものらしい。
開業は1953年で、廃止されたのは1972年。つまり実際に走っていたのは20年足らずで、廃止されてからもう半世紀以上が経っている。
それなのに、廃線跡が遊歩道として整備され、またトンネルも残っているなんてなかなかの僥倖ではなかろうか。
そういうわけで、遊園地を目指して4.7km。まずはトンネルの中に入ってゆこう。

