トンネルを抜けるとそこは…

 宇野駅前の繁華街のすぐ西側、小さな山の中をひっそり通るトンネルは、ほんの短いものですぐに外に出る。

 

 トンネルのむこうはやっぱり不思議の町でも雪国でもなくて、ごく普通の町の中。すぐに国道30号を渡るから、宇野の中心市街地のど真ん中といっていい。

 

 途中にレールが埋め込まれているような、いかにもそれっぽい場所があったりとか、駅の跡であることがわかるような案内板があったりとかするのではないか。そんな期待をしたものの、どうやらそれは期待できないようだ。

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 それでも、遊歩道になっているだけ辿る道筋がわかるのだからありがたい。なにしろ50年以上前に廃止された廃線の跡なのだ。

 市街地の中に完全に飲み込まれて痕跡すら消えていても文句も言えないところである。

すぐにふたつ目のトンネルへ

 市街地の中を抜け、大型複合施設・メルカの看板を横目に南へ進む。すぐにふたつ目のトンネルへ。このトンネルも、だいぶ短い小さなトンネルだ。

 

 廃線跡のトンネルは、出入口こそいくらか年季を感じさせるものの、その中はしっかりと壁面が新しいコンクリートで覆われていた。

 

 遊歩道として使っている以上、もしも壁面が剥がれて落下して通行人にぶつかったりしたらエラいこと。半世紀以上も前に廃止された鉄道のトンネルを、いまも補修して維持しているのは、やっぱりスゴい。