〈あらすじ〉

 米国インディアナ州の貧しい夫婦の五男として生まれたマイケル少年(ジュリアーノ・ヴァルディ)。その天性の歌声を見込んで厳しく指導したのは、父ジョセフ(コールマン・ドミンゴ)だった。野心家の彼は、いつか勝ち組にのしあがる日を夢見て息子たちに音楽を仕込み、兄弟グループ「ジャクソン5」としてデビューさせる。するとシングルレコード『ABC』は全米1位を獲得、たちまち大スターに。一方で孤独を深めるマイケルの心の支えは、子どもの頃から親しんだ童話の世界、動物たち、そして母キャサリン(ニア・ロング)だけだった。

 やがて青年となったマイケル(ジャファー・ジャクソン)は、名プロデューサーのクインシー・ジョーンズ(ケンドリック・サンプソン)と出会い、ソロでの活動を志向するように。それをよしとしない父の呪縛から逃れるため、マイケルは弁護士ジョン・ブランカ(マイルズ・テラー)を代理人に雇う。

〈見どころ〉

 マイケル本人かと見紛うほどに成り切った演技と歌唱&ダンス。少年期の歌声も絶品!

世界で大ヒット中の“キング・オブ・ポップ”誕生秘話
言わずと知れた唯一無二のアーティスト、マイケル・ジャクソンの半生を描く伝記映画。あの『ボヘミアン・ラプソディ』を手掛けたグレアム・キングが製作。主演にマイケルの実の甥を迎えて、全27曲にわたる名曲のパフォーマンスを再現。圧倒的な音楽エンターテインメントとして全世界で話題沸騰中。

Ⓡ, TM & © 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. 配給:キノフィルムズ
  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆ドキュメンタリー映画『THIS IS IT』の臨場感に比べると物足りない。ウィキペディアの要約を連想させる平板な語りや、毒親の月並みな描写が残念だが、ジャファー・ジャクソンのダンスには驚かされる。細いナイフの閃光だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆オープニングから楽曲とリズムに記憶を弄られて身体は弾ける。マイケルの子供時代も父親の呪縛も辛い孤独の終焉もファンなら承知。だがプロデューサーと弁護士のマイケルを見守る佇まいが嬉しくなる。光の降り注ぐ作風。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆公式側はどんなマイケル・ジャクソン受容を世の中に望んでいるのか。それは観客側の欲望といかに重なるのか。実に歪な構成だが、良くも悪くもミュージシャンの伝記映画という人気企画の成立条件を象徴する一本となった。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆マイケルの1966年から1988年までのジャクソン5の軌跡を主軸に彼がスタアに昇華していく目まぐるしい展開はフークア監督の苦悩が仕掛けのわかりやすい手品を見ているよう。ミュージックビデオ的にヒット曲ばかり追えるけど。

  • ゲスト評者
    竹田ダニエル(ジャーナリスト・研究者)

    ★★★☆☆マイケルのスター性やパフォーマンスの迫力は伝わる一方、彼を取り巻く負の部分を含むリアルには十分に踏み込まず、伝記映画と呼ぶには人物像の描写が物足りない。功績と影の部分をどう描くべきかを改めて考えさせる。

    たけだだにえる/1997年生まれ、アメリカ出身・在住。「カルチャー×アイデンティティ×社会」をテーマに執筆、研究。2023年「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」を受賞。著書に『世界と私のAtoZ』、『アメリカの未解決問題』(共著)など。

  • 最高!今すぐ劇場へ!★★★★★
  • おすすめできます♪★★★★☆
  • 見て損はない。★★★☆☆
  • 私にはハマりませんでした。★★☆☆☆
  • うーん……。★☆☆☆☆
長年マイケルのボディガードをつとめたビル・ブレイ(ケイリン・ダレル・ジョーンズ)は、彼が心を許せる“父親”的存在だったという。圧巻のステージシーン以外にも見どころあり。
Ⓡ, TM & © 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. 配給:キノフィルムズ
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『Michael/マイケル』
公開中
監督:アントワーン・フークア(『トレーニング デイ』)
脚本:ジョン・ローガン(『グラディエーター』)
2026年/米/原題:Michael/128分
https://www.michael-movie.jp/