ベルトは状態の良いものに新調し、シャツはダブつきのない適度なサイズを選ぶことが第一の鉄則です。
②足元の先端(スラックスの裾)
スラックスの「裾(すそ)の長さ」も見落としがちです。靴の甲に生地がダブついて余っている状態(溜まり)は、足元の先端が乱れていると受け取られかねません。裾が長すぎると、視覚的に重心が下がり、ルーズで重たい印象を与えてしまいます。
ジャケットなどの上着を着ている状態ならまだしも、夏は足元のパンツ丈についても、他の季節以上に目立つのです。具体的な目安として、靴の甲に軽く触れるか、触れないか程度の「ハーフクッション」を推奨しています。
もし手持ちのスラックスが長すぎる場合は、再度の裾上げ(お直し)をすることで、足元の先端が整い、驚くほどスマートで洗練された印象に変わるでしょう。
白インナーに漂う「生活感」
③トップスの先端(着丈の黄金律)
近年主流になりつつある夏のオフィスカジュアルについても、ワイシャツ姿とは異なる留意点が求められます。
ポロシャツやビジネスTシャツ単体のコーディネートにおいては、スラックスにタックイン(裾入れ)しないため、「トップスの着丈」が、そのままシルエットの先端となります。ここで着丈が長すぎると、一気に「休日の手抜き着」のようなイメージに直結してしまうから。
理想は、肩幅と着丈のバランスが「縦長の長方形」になる黄金律を保つこと。もし手持ちスラックスのポケットが8割程度隠れているならば、それは長すぎるサインです。具体的目安として「スラックスのポケットが半分隠れる程度」を意識してみてください。スッキリとした清潔感が担保されます。
服の3つの先端を管理できたら、次に着手すべきが、夏特有の最大の悩み「汗対策」です。高温多湿の日本で、ワイシャツの下に着用するインナーが汗対策として必須であることはご存じのとおり。
ここでも「先端の法則」が顔を出します。多くの方が陥りがちなのが、「白いワイシャツに合わせて、インナーも色を揃えよう」という誤解です。白いワイシャツに白インナーを合わせると、肌との色のコントラストによって、肌着の袖口や襟元の境界線がクッキリと透けて見えてしまいます。この「透けたインナーの境界線(先端)」が、相手に下着を意識させてしまう生々しい生活感の正体です。