必要なのはセンスではなく「知識」
これを一発で解消する肌着は、ユニクロなどで手に入る「ベージュ色のインナー」です。ちなみに私は、ユニクロの「エアリズム」のなかでも「シームレス(縫い目がない)」タイプの「Vネック」を強く推奨します。
なぜベージュなのか。それは肌の色と同化するため、白いワイシャツを着ても、インナーの境界線(先端)が完全に消滅するからです。テレビに出演する男性アナウンサーたちも、強い照明下で白シャツからインナーが透けるのを防ぐため、ベージュの肌着を愛用している方が多いそうです。
ちなみに縫い目がないシームレスのVネックを選ぶことには、別のメリットもあります。近年主流の「ビジネスTシャツ」の下に着たときにも、肌着に凹凸感がないため、首元で響くことはありません。
夏の清潔感は、「生活感」というノイズを取り除くことで得られる雰囲気であることをお伝えしてきました。もちろん汗対策も重要ですが、それは表面的な工夫でしかありません。
薄着の清潔感の前提となる「先端の法則」を実践してみてください。そして本稿でお伝えした「ベルトの見直し」「スラックス丈をハーフクッションに整える」「トップス着丈の黄金律を守る」ことは、すべてセンスではなく、知識の問題です。つまり誰でも再現できるということ。
この合理的なルールの実践は、ノーネクタイ・ノージャケットの季節であっても、あなたの印象に清潔感をもたらします。ぜひ明日からのビジネスシーンに取り入れてみてください。
スタイリスト、服のコンサルタント協会代表理事
1979年千葉県生まれ。日本大学卒業後、一般企業を経て2007年に独立。これまでのべ5500人を超えるビジネスパーソンの買い物に同行し、スタイリングを手がける。感性で語られがちなファッションを独自のロジックで言語化し、戦略的にビジネスパーソンの魅力を引き出す着こなしのメソッドに定評がある。MENSA会員。著書に『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)、『男の服選びがわかる本』(池田書店)などがある。
