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殺人の理由
そんなある日、麻衣は推しのホストから「クリスマスイブのイベントにオリジナルシャンパンを下ろしてほしい」と頼まれた。その額、150万円。麻衣はそれぐらい用意できるだろうと軽く考えていたが、当日までに用意できなかった。
そこでソープの同僚が付き合っているホストに「2日後には200万円にして返すから、150万円を貸して欲しい」と頼んだ。ホストは実家の連絡先などを細かく聞いた上で、150万円を貸してくれた。
ところが、麻衣は2日経っても200万円を用意できなかった。佐藤に電話をかけ、「今日中に150万円用意できなければ、何をされるか分からない。殺されるかもしれない。何とかならないか?」と頼んだが、「いきなりは無理だよ」と断られた。
「以前にキャバクラ嬢が古物商店主を殺した事件があったよね。そのニュースを見てたとき、『オレなら好きな人のためだったらできちゃう』って言ってたのを覚えてる?」
「覚えてるけど……」
「私が人を殺してほしいって言ったらどうする?」
「どういうこと?」
「自宅に通帳やキャッシュカードを置いている人がいるのよ。キャッシュカードを奪って、暗証番号を聞き出してお金を奪えばいい」
「それは無理だろ」
「でも、お金を用意できないんでしょ。やるしかないじゃん。将来私の旦那だろ。しっかりしてよ!」