大抵の弾丸は右回転しながら飛ぶため、遠距離になるほど弾丸は右にズレていく。東西南北の方位の認識も不可欠だ。どの方角に撃つかによって、地球の自転が物体に作用する「コリオリの力」も影響する。東西の方角に狙撃するのならば自転はほとんど影響しないが、南北の場合は左右にズレる可能性がある。

写真はイメージ ©getty

 さらに、狙撃銃の場合は、右回転に加えてホップしながら弾丸が飛ぶため、それも加味した上でトリガーを引く必要がある。

狙撃兵が知っておくべき「最低限の知識」

 歩兵に叩き込んだ最低限の知識はこちらだ。

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(1)高低差があると弾はホップする。
(2)湿度が高いと弾はデータ通り飛ばない。
(3)東西南北を常に意識する。
(4)標的までの正確な距離を算出する。
(5)向かい風でも弾はホップする。
(6)500m先の標的への着弾は約0.4秒後。
(7)そのため、射撃前に時間差を考慮して標的の動きを予測する。
(8)銃身が冷えていると、1発目の弾丸が上にズレる可能性がある。これを「コールドファイヤ」と呼ぶ。
(9)右方向に弾丸がズレる可能性も考慮する。
(10)発射位置を敵に特定されると砲撃が即座に飛んでくる。
(11)できる限り太陽を背に撃つこと。
(12)敵を倒すことよりも大切なのは脱出経路の確保。
(13)確実に仕留めるため、何時間でも動かずに我慢すること。
(14)防弾ベスト、ヘルメットは着用しないこと。

 14は、狙撃兵が敵に発見された場合、防弾ベストやヘルメットが意味をなさない威力の銃火器で狙われるためだ。だったら装備を減らして、動きやすさを重視したほうがいい。