毎朝襲う謎の激しい下痢。トイレから出られず日中も「いつ暴発するか」と怯える日々。大きな病院で内視鏡検査を受けるも異常はなく、途方に暮れる公務員の「私」が駆け込んだ精神科で告げられた本当の病名は「うつ病」だった――。
うつ病のリアルを、現役税務署員である大蔵主税氏の新刊『税務署員うつうつ日記』(三五館シンシャ)より一部抜粋してお届け。なお、登場人物はすべて仮名である。(全2回の2回目/最初から読む)
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うつになった税務署員
「仕事はどうしたらいいでしょうか?」
私がそう尋ねると、医師は「薬を飲みながら出られるようであれば出てもらって構いません。もし休職するのであれば診断書を書きますよ」と言った。
家に帰ったあと、私は松村統括官宛に電話で、うつ病と診断されたことを伝えた。
「そうですか。診断書は出ますか?」
松村統括官は感情の見えない声でそう言った。
