現金入りの白い袋を見て「おー、すげえ」

「金を積んだのはもちろん土井会長が乗るセンチュリー。長谷川さんは品川駅かなんかで降ろし、俺らはそのまま土井会長の事務所に向かった。その時の俺は、次々と車に運ばれる現金入りの白い袋を『おー、すげえ』と高揚した思いで見つめながらも、まだやっぱどこか現実感はないままだったと思う」

 そうして事務所に戻り、カトウが土井から渡された現金は1000万円。それらは自ら使うことなく、借金をしていた知人などに返済してなくなったという。

写真はイメージ ©getty

 換金したのは5億円で、まだ7億円が残っている。

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「俺はこの大崎駅の地方銀行の支店にしか同行していないし、それ以外の7億円がどういうルートで換金されたかは知らない。おそらく24日中に全額換金できていないはず。そんな金額を一気に換金するのは不可能だから」

 カトウが関わっていない口座からの出金をめぐる証言については後述するとして、一旦話を先に進めたい。

 積水ハウスから12億円(Aが受け取った金額を合わせれば計14億円)を騙し取り、本決済でさらなる巨額の金を手にしようとする局面でありながら、地面師たちはまだ別の獲物を探していたし、この土地を利用しようとする新たな地面師も登場するのだ。

 5月上旬、カトウは松田からこんな連絡を受けた。