「私は42歳から勉強しました。元暴力団員です」AO入試の論文で過去を赤裸々に綴り…
――慶應受験特別プログラム。
斎藤 勉強用のワンルームの部屋を借りてくれて、浅井先生、原口先生、金山先生、磯崎先生という慶應受験に特化した先生たちを講師に招いてくれたんですよ。
国語は、小論文の書き方を学べるように本を毎日読んで、知らない言葉が出てきたら絶対に辞書で調べる。英語は月に単語を1000語ずつ暗記して、リスニングやテキストの音読をやる。
社会は世界史のテキストをひたすら暗記する。さらに朝と昼にテストがあって、そこで引っ掛かったところがあれば、理解できるまでとことん教え込まれるんですよ。
これをまず2か月、続けました。
――さすがに力がつきそうですね。
斎藤 浅井先生から「正直、ここまでこなせると思わなかった。前のゼミで基礎が出来ている」と言ってもらえて。「斎藤さんは弱音を吐いたり、言い訳をしない。普通の人間だったら、大抵は参ってしまいますから」とも言ってくれて、嬉しくて。感極まって、自然と涙が出てしまいましたね。
で、原口先生からAO入試の話が出て、一般入試とAO入試の両輪で進めていこうと。
――慶應のAO入試は、どういった試験内容だったのですか。
斎藤 僕の頃は、研究したいテーマを2000字の論文にして出願して、それが通ったら面接をはじめとした試験を受けるという形でしたね。
で、僕の得意分野で論文を書けるものってなんなんだろうと考えて出てきたのが、「犯罪はどうしたら少なくすることができるのか」。
これをテーマにして書いた論文、自己PRとA4用紙1枚に書いた自由記述を作って、総合政策学部に出願して。「私は42歳から勉強しました。元暴力団員です」なんて始めて、少年院に入ったことも2度の逮捕と実刑のこともすべて書きました。
